
ベストホームは「暮らしを変える 住まいをつくる」をコンセプトに 富山の風土に合った家づくりを実践しています。ここでは施工事例や家づくりの豆知識などなどお伝えしていきます。
換気性能にこだわらなくて失敗すること
空気の汚れ
人が最も多く体に取り込むのは「空気」です。
人が一日に摂取する量はせいぜい水なら2kg(2L)、食べ物なら1~2kgほどでしょうが、呼吸で吸い込む空気は約18kg(体重や活動量によります)にもなります!生涯摂取するものの実に83%が空気だなんてちょっとビックリですよね。
家で生活していれば空気は必ず汚れます。
呼吸では二酸化炭素が、物からは揮発性化学物質が発生し、花粉や排ガス由来の粒子状粉塵も漂ってきます。
だからこそ、体に取り込む空気の質にはこだわりたいですね。

出典:村上周三・東京大学名誉教授「住まいと人体、工学的視点から(臨床環境医学 第9巻第2号、pp.49-62)」より

家の臭い
家の中で臭いが気になるところってありますよね。
トイレ、玄関の下足箱、キッチンの生ゴミ、洗面所の排水管、、、ペットの臭い、焼き肉や鍋物の臭い、化学物質っぽい臭いなんてものあります。
原因はもちろん臭いの発生源にありますが、換気不良も問題なのです。
家の換気が適切なら2時間で空気は入れ替わります。もし臭いが残るのなら空気が籠っているということです。家の隙間のせいで漏気が多かったり、換気経路が不適切で臭いが逆流することもあります。

換気が適切なら2時間で空気は入れ替わる

換気のショートサーキット

気密性が悪いと臭いが逆流することも
結露、カビ、ダニの発生
日常生活の中では、家事や炊事に加え呼吸や発汗をとおして人の体からも10~13Lもの湿気(水蒸気)が出てきます。加えて、もし石油ストーブで灯油1L(800g)を燃やすと1.008kgの水蒸気が発生します!何だか不思議ですね。
家の中で水蒸気が溜まると相対湿度は上り、窓ガラスなど断熱性の弱い部分や、家具の裏のような空気が動きにくい部分では結露しやすくなります。
また相対湿度が高いほどカビやダニや腐朽菌の活動が活発になり、カビの胞子やダニの死骸などのハウスダスト飛散や木材の腐朽リスクが高まります。


相対湿度と微生物繁殖の相関関係
まとめ
家の換気性能も「快適性」と「健康」に直結します。毎日の暮らしが快適であることはもちろん嬉しいことですが、心身が健康であることはもっと大切です。無農薬野菜やミネラルウォーターを選ぶように、空気の質や安全性にももっとこだわりたいですね。
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