ベストホームは「暮らしを変える 住まいをつくる」をコンセプトに 富山の風土に合った家づくりを実践しています。ここでは施工事例や家づくりの豆知識などなどお伝えしていきます。
床下エアコンってどうなの?
A:効果を得るには床下エアコンのための間取り・設計が必須です。長所・短所をよく理解して判断しましょう。
※確実性を求めるならヒートポンプ式床暖房を薦めます。
基礎断熱+外皮性能HEAT20G1(できればG2)以上
床下を暖房するわけですから外部と遮断された基礎断熱が絶対です。
またエアコンの定格暖房能力は10畳用で3.6kW程度ですが、仮に延床30坪・外皮面積320㎡・UA=0.6・内外温度差20℃の場合の外皮熱損失は3.84kWとなり足りません(換気や生活排熱は考慮しない場合)。
省エネ性を考えるとエアコン能力を上げるよりも、外皮性能をHEAT20G1(UA=0.48、5地域)以上にするべきでしょう。
正方形に近い間取りで基礎内部立上りを少なく
一般的な床下は基礎立上りで迷路のようになっています。また熱容量の大きいコンクリートに温風の熱が吸われ、エアコンの吹出し口から遠いほど暖気は届きにくくなります。暖気を隅々まで行き届かせるには、基礎立上りを減らしつつ耐震性を確保することを考える必要があります。
冷房には使わず暖房利用に限定する
床下を冷房しても比重の重い冷気を床上に上げることは難しく、そもそも足元が冷たいと不快です。それにも増して、基礎コンクリートが冷やされると夏場の相対湿度の高い空気が床下や床表面で結露するリスクが高いです。
エアコンのメンテナンス可否を確認
エアコンを足元に設置したり、床下に吹出す使用法がメーカーによっては保証対象外となる場合があるので保証やメンテナンスの可否について事前に確認してください。
シロアリの被害を防ぐには?
A:まずは寄せ付けないように予防することです。
シロアリはその辺に土や木があればどこにいてもおかしくありません。最も広く生息するヤマトシロアリは乾いた場所では生きていられません。ですから大前提として雨漏りや漏水・温度差による結露・換気不良による湿気籠りを起こさない、床下の乾燥状態を保てるような家づくりをすることが大切です。
そのうえで新築時には防蟻処理を施します。各手法の特徴や費用などを踏まえていずれか、あるいは組合せて施工します。
有機系薬剤(農薬系)
シロアリのような昆虫類の神経系に作用し殺虫します。コストや初期効果や施工性に優れ、最も広く一般的に採用されています。揮発性を有するためシックハウスを懸念される方もいますが、業界団体では薬剤の効果と安全性等を専門的に審査したうえ認定しています。
無機系薬剤(ホウ酸塩)
成分であるホウ酸塩は、昆虫類が摂取すると体内に蓄積されエネルギー代謝が阻害され死んでしまいます。人など腎臓を有する哺乳類では体外に排出されるため少量摂取しても害がありません。揮発しないため長期間効果が持続しますが水に溶けやすいため、特に施工中は雨に当てないよう注意が必要です。
その他物理的防蟻等
シロアリがかじったり通り抜けたりできないステンレス金網・ガラス素材・防蟻シートなどを用いて侵入路を塞ぐ方法。
土壌に薬剤を散布し防蟻層を形成しシロアリの侵入を防ぐ方法。
駆除剤入りの餌をシロアリに食べさせ、巣に持ち帰らせることで集団ごと死滅させるベイト工法などがあります。
土中や床下にいるシロアリを容易には見つけられないものですが、唯一存在に気づきやすいのが4月~初夏に掛けての時期です。繁殖して増えたシロアリの一部が、次なるコロニーを築くため羽アリとなって飛び立つタイミングなのです。羽アリを見つけたらすぐに専門家に相談しましょう。
デザインって結局飽きる?
A:洋服と同様、飽きることもあるでしょう。
でも、あなたが想いを込めて建てた家は素敵ですよ。
住宅のデザインにも流行はあります。建築時の風潮やムーブメント、災害や法律なども家づくりに反映されます。家の形や様式、色や素材、間取りや設備など多岐に及びます。洋服のように簡単に着替えることもできないしライフサイクル自体が長いので、家を見れば建築当時の様相が思い浮かんだりします。
名作建築と呼ばれるものもあります。時代を超えた普遍的価値を感じられるデザイン、その時代を写した愛すべきデザイン、街並みの一部として景観自体を形作るデザインなど、いずれも後世になって評価されるものです。
一方で住宅は極めて個人的なものでもあります。特に自由設計の場合は、建築時の年齢や家族構成、趣味や仕事、予算や事情などの違いで如実にその時のあなた自身を表現していたりします。
また、日々の暮らしを経て変化も成長も(老化も)するものです。幼い子供が付けた傷も、愛おしいデザインになるかもしれません。